寒かった今年も、やっと暖かくなってきて、春の季節が訪れますね。
子供の頃は、新年度の始まり、不安と期待でそわそわしていたものです。
そのせいか、桜の花が咲いているのを見ると、その頃を思い出します。
上野にもそんな季節がやってきます。
写真は2012年3月30日の上野恩賜公園です。

もう時期にお花見で訪れる人たちが増えることでしょう。
そもそも、お花見の起源とは何でしょうか。
① 豊作を願う農耕行事
春は、山から神様がきて田の神となり、農耕を見守る季節とされていました。山遊びは、山の神を迎える風習が形を変えたものでした。山での神と人が一緒に食事をする「直会(なおらい)」という儀式でした。
また、お花見といえば桜ですが、「サクラ」は、農耕の神田神(サガミ)がいらっしゃる場所「座」(クラ)を表していて神様の居場所を示すとされました。
人々は桜の咲き具合を見て、その年の作柄の豊凶を占ったり、花の下で宴会をして豊作祈願をしたとのことでした。
② 宮中での花見
一方、宮中では、奈良時代までは中国文化の影響もあり「花」といえば梅のことを指していましたが、平安時代になると桜になったようです。
平安時代に国風文化の形成とともに、古くから日本に自生していた桜への関心が高まりました。
812年に嵯峨天皇が神泉苑にて「花宴(はなうたげ)」を催したのが公式に行われた最古の花見だとことです。
③ 庶民の花見の確立
さて、お花見の起源とされる①、②の文化が江戸時代に融合して、庶民の娯楽としての「花見」が確立されたと考えられています。
江戸の町に一番初めに桜の山が作られたのは1620年代のことで、上野寛永寺が建立された際に徳川家光によって吉野山の桜が移植されました。
元禄の頃には、上野、浅草が桜の名所となり徳川吉宗が王子の飛鳥山、品川の御殿山、隅田川堤、小金井堤などに桜を植え、一般開放をしたことで、盛んに花見が行われるようになったようです。
花見の時には、武士も町人も桜の下で、花を愛で、酒を飲み交わしました。大勢で集まることが好まれ、花見弁当、花見団子、桜餅、酒などを持ち寄ってにぎやかに楽しみました。

以上のように、日本人は古くから桜の花見を楽しんできたのですね。
毎年、桜に心惹かれるのはそれ故でしょうか。
こんな起源に思いを馳せながら、お花見を楽しまれるのはいかがでしょうか。
本社営業部 塩山