軽さの、その先へ。FLAIRが提案する3Dプリントという新しい選択肢。

「3Dプリント」と聞くと、何となく未来的で、少し特別なものを想像される方も多いかもしれません。

けれど、FLAIRが考える3Dプリントは、単に新しい技術を見せるためのものではありません。

目指したのは、毎日自然に掛けたくなること。
掛けていることを忘れてしまうほどの軽さと、長く愛用できる快適さ。

そして、FLAIRらしい繊細な美しさです。

80周年という節目に登場した2500コレクションでは、極めて精緻な3Dプリントフロントと、洗練されたβチタンテンプルを組み合わせています。

FLAIR 80周年ロゴ

使用されているPA12という素材は、3Dアイウェアでも広く使用される高機能素材。

非常に軽量で柔軟性が高く、割れにくい特性を持ちながら、汗や湿気などの日常環境にも優れた耐性を備えています。

FLAIR MOD 2500

実際に手にすると、多くの方がまず驚かれるのは、その軽さかもしれません。

ただ、FLAIRの魅力は軽さだけではないのです。

カラーリングにもこだわりがあります。

一般的な表面塗装ではなく、ディップ染色(浸漬染色)を採用することで、色を素材内部へ浸透させながら表面を保護・安定化。だからこそ、自然で美しい発色とともに、高い耐摩耗性も実現しているのです。

FLAIR MOD 2502

さらに、繊細に見えるデザインでありながら、しなやかさと耐久性も兼ね備えているのは、長年にわたるFLAIRの経験と技術があるからこそ。

極限まで無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインの中にも、80年にわたり積み重ねてきた「Made in Germany」の品質とこだわりが静かに息づいているのです。

掛けた瞬間に感じる軽やかさ。

その中に、未来の技術だけではなく、長い歴史の中で培われてきたFLAIRのDNAをきっと感じていただけるのではないでしょうか。

データが生む個別化、自然が授けた個別化 ― べっ甲という選択

いま、世界の眼鏡業界で静かな革命が進んでいます。その主役が、3Dプリント技術です。代表格はデンマークのMonoqool(モノクール)。すでに世界20カ国以上の店舗へ、何千本もの眼鏡を送り出しています。その作り方は驚くほど緻密で、主力のSliderシリーズは最大600もの極薄レイヤーを積み重ね、30以上の後処理工程を経て、一本あたり最大24時間をかけて完成します。

弊社で扱うドイツのFlair(フレアー)も、創業80年の節目に、3Dプリントの新コレクション「2500」を世に送り出しました。精緻に出力したフロントに得意のチタンのテンプルを合わせた一本は、ボリュームのある見た目とは裏腹に、手に取れば驚くほど軽い。ネジを使わないシームレスなヒンジが、緩みにくさと美しさを同時に叶える「Made in Germany」です。

では、なぜ3Dプリント眼鏡はこれほど支持されるのでしょうか。一つは、かけていることを忘れるほどの圧倒的な軽さです。そしてもう一つ、より本質的な理由があります。従来の眼鏡は、売れ筋を見込んで先に大量に作るのが常で、業界は売れ残りの在庫を抱えがちでした。ところが3Dプリントは、必要な分だけをオンデマンドで、少量から作れます。向かう先は画一的な大量生産からの脱却であり、「その人のための一本」を無駄なく届けるという思想です。最新技術はいま、量産ではなく、個別化へと舵を切っています。

さて、ここで一度、その対極にあるものへ目を向けてみましょう。べっ甲フレームです。レーザーも3Dデータも使いません。タイマイという海亀の甲羅を、職人が一枚一枚、手で削り出していく。150年以上続く工芸の世界です。スピードも効率も3Dプリントとは比べるべくもなく、最新技術のニュースの隣に並べれば、時代に取り残された遺物のようにすら映るかもしれません。

ところが、3Dプリントが目指すものを深く知れば知るほど、不思議な逆転が起こります。最先端の技術が莫大な開発費と高度な仕組みを費やして、ようやくたどり着こうとしているゴール。それは「他の誰ともかぶらない、自分だけの一本」でした。実際、HOYAとMaterialiseの「Yuniku(ユニーク)」は、顔を3Dスキャンして一人ひとりの目とフェイスラインに合わせ、フレームを丸ごと設計する「世界初の3Dテーラーメイド・アイウェア」を提供しています。一方でべっ甲は、その価値を、最初から、当たり前のように体現してきたのです。天然素材であるがゆえに、柄も色合いも一枚ごとに異なり、指紋のように、世界に同じものは二つと存在しません。データを使って個別化を「作り出す」3Dプリントに対して、べっ甲は素材そのものが、生まれながらにして個別化されているのです。

その個別化は、時間とともにいっそう深まっていきます。べっ甲は自然物であるがゆえに、かけ続けるうちに、その人の顔へとゆっくり、しなやかに馴染んでいくのです。買った瞬間が完成形である工業製品とは違い、べっ甲は持ち主とともに時間をかけて変化し、世界に一つだけの「その人の形」へと育っていきます。3Dプリントが出発点でフィットを最適化するのなら、べっ甲は使う年月そのものでフィットしていく。これは、どんな最新技術にも真似のできない、べっ甲だけの物語です。

そしてべっ甲には、もう一つ、3Dプリントがどれほど進化しても手にできないものがあります。素材そのものの希少性と美しさです。3Dプリントの原料は工場で均一に作られるポリアミドの粉末、いわば「無限の素材」。一方、本べっ甲はタイマイの甲羅からしか生まれない、有限の自然の恵みです。べっこう飴のような深い飴色、黒と金茶が溶け合う「ブチ」と呼ばれる斑紋。天然のタンパク質が長い年月をかけて形づくったその造形には、プラスチックの「べっ甲柄」とは根本から異なる、本物だけの温かみと深みが宿っています。

3Dプリント技術が称賛されるほど、その技術が追い求める価値、すなわち唯一無二であること、軽やかであること、身体に馴染むことを、べっ甲は何世代も前から備えていたという事実が、かえって鮮やかに浮かび上がります。アプローチは正反対でも、向かう場所は驚くほど近い。そのうえでべっ甲は「使うほどに馴染む」という、技術が追いつけない一歩先の価値まで持ち合わせています。

私たちがご紹介する341のべっ甲フレームは、最先端のものづくりがいま懸命に追いかけている「自分だけの一本」を、最初から、そしてかける年月とともにさらに深く体現してくれる一本です。流行を追うのではなく、唯一無二を身につける。そんな選択をされる方にこそ、ぜひ手に取っていただきたい逸品です。

TFO-007 B (バラ甲)

TFO-010 B SQ GP (バラ甲)

夜のカフェテラス

いよいよサッカーの祭典であるFIFAワールドカップが開幕する。史上初となるアメリカ・カナダ・メキシコの3か国共催、そして48か国が参加する最大規模の大会となる。

日本代表は1998年フランス大会から8大会連続の出場となる。それはすごいことなのではないか…。先日、仕事中に流しているFMでジョン・カビラさんが1998年を邂逅していた。ワールドカップに出るのが夢だった日本代表。出場するという夢を実現し、勝利することが夢だったころだ。対戦国のアルゼンチン料理屋の店長に「夢は寝ているときに見るものだ」と笑いながら言われたことを…。今は、優勝するという不可能ではない夢をみられるようになっている。今大会、本当に楽しみだ。

初めてワールドカップというものを認識したのは86年のメキシコ大会だった。しかし情報は本当に少なくテレビの放映を見た記憶しかない。次の90年イタリア大会はよく覚えている。私はサッカー部に所属しており、同級生のメンバーでどの国が勝つかを当てようという小さな勝負をした。私はなぜかイタリア指名した。開催国であることからだったのかもしれないが、特に好きな選手がいたわけでもなかった。優勝はできなかったがそれ以来イタリアファンである。また、優勝国予想の際に同級生の一人が「日本」を指名した。出場もしていないのに…。私たちの部活のレベルがそのくらいであったのだが、世間的にも高くはなかったと思っている。しかし、今なら胸を張って彼は言えるだろう。

98年のフランス大会では私は現地にいた。初めて就職した会社をこの大会を観るためという言い訳をつけて退職して少し長期でフランス大会を楽しんでいた。今となっては良い思い出である。サッカーを観に行っていたので試合が無い日などは「暇」である。暇つぶしとして、興味は多くはもっていなかったが、曜日だったか時間だったかで無料で入場できる時もあり、美術館巡りをしてみた。その中でもオルセー美術館に行ったことは私のその後の人生を豊かにしてくれた出会いであった。オルセー美術館で出会ったゴッホの作品。一枚の絵の前で立ち尽くす感動。力強い筆致。激しく渦巻く空。鮮烈な黄色。静止画でありながら、まるで動いているような躍動を感じた。とりこになった。

ゴッホはアルルというフランス南部の街でいくつか有名な絵画を描いている。その地を見てみたくなった。滞在の目的のフランスワールドカップはフランス各地で行われる。パリは物価も宿代も高く居続けられない。地図をみながら南部のニームという街を拠点にした。ニームとアルルは近いこともニームを選んだ理由だった。アルルを訪れ、有名な「夜のカフェテラス」という絵画のモデルとなったカフェなどに行ってみた。静かな街だったが、このカフェがある広場のみにぎわっていた。「夜のカフェテラス」はオルセー美術館で観た作品ではなかったが、私の中で一番好きな作品となった。その「夜のカフェテラス」がいま日本に来ている。しかも会社からすぐ近くの上野の森美術館。初めてゴッホの作品を観てから四半世紀以上経過しているが今回はどのような感動を体験できるのか楽しみだ。

ゴッホは生前ほとんど評価されなかった。しかし、現在では世界中から人々が彼の作品を見るために集まる。成功が約束されていなくても描き続けた。理解されなくても信じ続けた。私は、ゴッホは「挑戦者の象徴」だと勝手に思っている。

スポーツも芸術も、人の心を動かすという点では同じなのかとおもう。どちらも人生を少し豊かにしてくれる。

ゴッホの絵画からインスピレーションを受けたわけではないが、今月発表されるドラジェの新型は今までにないカラフルな色遣いのものとなっている。「GOUTTE」はフランス語で「雫」を意味する。朝の始まりを意味するAUBEと、その雫の熟成を意味するPERLANTの2モデル。「ORDERLY」は線を整える、光を整える、日常を整える「線」がコンセプト。POISEとGRACEの2モデル。今週にサンプルが届く予定である。詳細はまた今度紹介させていただきます。

静かな華やかさを纏う、Art Couture 9124

Art Couture 9124は、「フレアーらしい繊細さは好きだけれど、あまり華やかすぎるものは少し抵抗がある…」という方に、個人的にもとてもお勧めしたいモデルです。

まず印象的なのが、立体感のあるテンプルデザイン。
折り込まれたような造形によって自然な奥行きが生まれ、シンプルな線の中にも独特の存在感があります。派手に主張するわけではないのに、横顔を見るとしっかり印象に残る。そんなフレアーらしい“静かな華やかさ”を感じさせてくれる一本です。

そこに添えられたジルコニアもとても上品。
強いジュエリー感ではなく、光を受けた時にふと輝く程度の控えめな存在感なので、「キラキラしすぎるデザインは苦手」という方にも意外と自然に馴染みます。華やかさを足すというより、全体の雰囲気を美しく整えてくれるような印象です。

また、このモデルはレンズシェイプのバランスもとても綺麗です。
顔まわりをすっきり見せながら、程良くシャープな印象を作ってくれるため、普段あまり個性的なフレームを選ばない方でも掛けやすいと思います。逆に、「シンプルなだけでは少し物足りない」という方にも、この絶妙な立体感やカラーリングがしっかり満足感を与えてくれます。

近くで見ると分かる繊細なカラー表現や細部の仕上げも、このモデルならではの魅力。
派手さではなく、“細部の美しさ”で魅せるFLAIRらしさを、自然体で楽しめる一本です。
Art Coutureシリーズの中でも9124が長く定番として支持されているのは、こうした「上品さ」と「掛けやすさ」のバランスが非常に優れているからかもしれません。


FLAIRを初めて試される方にも、すでにFLAIRがお好きな方にも。
“派手ではない美しさ”を楽しみたい方に、ぜひ一度掛けていただきたいモデルです。

ブランド:Flair (フレアー)


品番:Flair9124 col.400 

サイズ:53サイズ


製造国:ドイツ


参考小売価格:¥88,000(税別)