若いころは、夏になると決まって新しいサングラスを買っていた。今思えば、サングラスが欲しいというよりは、「夏を迎える自分の気持ち」をリセットするような感覚だったのかもしれない。週末はコンタクトに切り替えてお気に入りのサングラスをかける。それだけで少しだけ気分が上がる、自分なりのスイッチだった。
けれど、年齢を重ねるにつれて、サングラスから少しずつ遠ざかっていった。きっかけは、老眼の始まり。近くの文字が見えづらくなり、遠近両用のメガネに切り替えたあたりから、コンタクトレンズの使用頻度が一気に減った。コンタクトでは手元がぼやけてしまい、スマホや本が読みづらくなった。すると今度は、サングラスをかけるタイミングがわからなくなり、結局、夏の日差しをまぶしいと感じつつも、「まぁいいか」とあきらめることが多くなり、気づけば何年かサングラスをかけていなかった。
そんなある日、外から戻ってきた職場の同僚が掛けていたメガネに目が止まった。レンズの色がついているように見える。聞くと、それは調光レンズの入ったメガネだった。外に出ると紫外線で色が変わるというレンズは前から知ってはいたけれど、なぜか自分の選択肢にはなかった。ふと興味が湧いて、自分でも試してみようと思った。
最初に選んだのは、遠近両用の度数と調光機能(トランジションズ GEN S)を組み合わせたレンズだった。かけた瞬間は普通のメガネ。けれど、外に出るとすぐにレンズが色づき(かなり早い)、まるでサングラスに早変わり。しかも変化はとっても自然。室内に戻れば、また元通りの透明なレンズに戻る。これは便利だ、と素直に驚いた。何より、夏のまぶしさを「自然」に遮ってくれるのが嬉しかった。ドライブや散歩、買い物のときにも、日常に溶け込む一本として、すぐに手放せない存在になった。
私が今かけているのは、弊社オリジナルブランドmodern times ‘real’というコレクション。セルフレームタイプのこのモデルは、ほどよい存在感がありながらも掛け心地も良く、見た目もクラッシックかつ先進的で、どんな服装にも合わせやすい。全8型・3カラー展開で、24バリエーションから選ぶことができるというのも魅力。もともとはオフのサーファーの目を守るために企画されたものだが、街用でも使用できるヴィンテージ感のあるファッション性の高いサングラス。プロサーファー伊藤リアル選手のシグニチャーモデルとしてリリースされ、売上の一部は、リアル選手の活動支援にも充てられている。

調光レンズを使った遠近両用のメガネは、今や“サングラスをあきらめていた大人”にとって、新たな選択肢だと感じている。特にセルフレームとの相性は抜群で、色変化の前後の見た目がすごく自然で、メガネとサングラスの魅力をそのまま残している。見た目の印象もスタイリッシュ。クリエーター気取りで過ごす自己満足的な週末も悪くないなと。さらにサングラスのかけ外しの煩わしさからも解放された。

昔のようにコンタクトに切り替えてまでサングラスを楽しむことはなくなったけれど、今の私は、1本でその両方を叶えている。メガネであり、サングラスでもあるこの存在が、思いがけず日常の快適さを底上げしてくれた。年齢とともに変化する目の見え方と、今のライフスタイル。それにきちんと向き合い、今の自分に合った選択をすること。それが、大人になってからの「メガネの楽しみ方」なのかなと思っています。

















