だから日向はやめられない!

先日、ずっと訪問したかったがなかなか伺えなかった取引先、宮崎県日向市のサーフプロショップ「DearSurf」様に伺った。前任者が大好きであったお店。すぐにどうして彼が好きだったのかがわかった。

私は一度もサーフィンをしたことがないことをお伝えすると、「一時間サーフィンしていくかい?教えるよ。」となかなか他ではないご提案。自信も時間もなくお断りをしたのだが、前任者ならサーフィンしていたのだろうなと心の中で思った。

ようやく新しい商品を見ていただき、商談をさせていただいている間もオーナーご夫婦のやりとりが最高で楽しい時間であった。

そのうちオーナーからお昼ご飯に行こうとお誘いをいただく。しかし、これからオーナーは東京へ展示会のための出張に行くことを知っていたので遠慮すると、「サーフィンか昼飯か選んで」ということだったのでお昼ご飯をお願いした。

お店のお客様と3人で、海岸近くの食堂にてお昼をご一緒させていただいた。そのお客様は大分から2時間半かけて、お休みのたびに日向にこられているという。

オーダーした食事が運ばれてきたとき、そのお客様が「だから日向はやめられない」とおっしゃった。すごく印象的な言葉であった。食事がおわるまでに3回「だから日向はやめられない」とおっしゃった。そういうことなのだなと思った。

馬ヶ背の断崖絶壁

この絶壁を抜けてくる風が、神々しさを感じる冷たい心地よい強い風で、風にあたることで多くの邪魔なものを浄化してくれるような感じがした。

大御神社

宮崎県日向市の太平洋に面した岩の上に建つ。天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)を御祭神とする古社で、「日向のお伊勢さま」とも呼ばれる。日本代表のラグビーチームが必勝祈願をしたさざれ石。

サーフィンで有名な日向だが、今度はゆっくりとプライベートで来てみたくおもった。その時は「だから日向はやめられない」とおもうことだろう。

世界を転戦している伊東リアルがつないでくれた日向。日本に帰ってきたら会いに行きたく思った。

ブランド:modern times ‘real’
品番:modern times ‘real’ 09
カラー:3色展開
参考小売価格:24,200円(税込)
日本製

稜線に、炭素の時間を。ドゥアン DUN-LC021

朝、鏡の前でフレームを手に取る。指先に伝わるのは、金属とも樹脂とも違う、乾いた軽さ。黒とグレーが規則正しく編み込まれた模様が、光の角度でわずかに表情を変える。
ドゥアンDUN-LC021。掛けた瞬間、横顔の輪郭がひとつ引き締まります。
表情を決めているのは、フロント上部を横切るブローバーです。目元の上に水平線が一本通ることで視線の位置が定まり、顔の印象に芯が生まれます。対して下部はリムを持たないナイロール。上は意志的に、下は軽やかに。この対比が、重々しさに傾かない精悍さを生んでいます。

カラーのGRS(Gray Shirring)は、フロントに細かな筋目を刻んだグレー。光を面で受け止めず、細く分けて返すため、メタルにありがちな強い照りが出ません。テンプルのカーボンが見せる立体的な表面模様は、ブローバーの稜線と連動しています。ハイグレードシリーズにふさわしい、端正な設計です。


「カーボン=軽くて丈夫」。
おおむねその理解で間違いありませんが、素材の正体をもう少し具体的に見ておきます。
眼鏡やクルマに用いられるカーボンは、正確にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)と呼ばれる複合材料です。髪の毛よりも細い炭素繊維を樹脂で固めたもので、比重は鉄のおよそ4分の1、アルミニウムの3分の2ほど。それでいて強度は鉄の約10倍、アルミニウムの4〜8倍に達します(高強度カーボンはさらに上を行きます)。錆びず、薬品にも強い。そのため航空機の機体から自動車のボディ、ゴルフシャフト、人工関節、さらには橋の耐震補強にまで用いられてきました。なかでもドゥアンが採用するのは、樹脂の量を抑えて炭素繊維の密度を高めた「ドライカーボン」です。

模様にも理由があります。ドゥアンが選ぶのは綾織です。縦糸と横糸を一本飛ばしに編み込む織り方で、市松にも似た立体的な陰影は、この編み目から生まれます。つまりこの模様は、あとから描かれたものではありません。素材そのものの構造が、そのまま表情になっています。

素材が軽くても、掛け心地は別の話です。DUN-LC021が備えるのは、ゴムメタル製のBSヒンジ。ゴムメタルはしなやかに伸縮するチタン合金で、テンプルの動きが顔の形に穏やかに追従します。強く締め付けるのではなく、沿わせる。長い一日の終わりに差が出るのは、こうした部分です。耳にかかるモダンには芯金が入り、掛ける人に合わせた調整も可能です。カーボンだから融通が利かない、ということはありません。


もうひとつ、あまり語られない美点を挙げておきます。ドゥアンのカーボンモデルは、メタルパーツとカーボンの接合部に、あえて「先に外れる」設計を採っています。想定を超える力が加わったとき、接着部が離れることでカーボン本体の破損を防ぐ。万一の破損による怪我を避けるための、静かな安全設計です。強さを誇るだけでなく、壊れ方まで設計されている。鯖江でつくられる一本の奥行きは、こうした見えない部分に表れます。

朝から晩まで掛け続ける方にこそ薦めたい一本です。カーボンの軽さは、朝ではなく午後に実感するものです。週末、ハンドルを握る時間にも自然に馴染みます。もともとクルマのボディに用いられてきた素材です。馴染むのは道理でしょう。

カーボンフレームは初めてという方にも、一度手に取っていただきたい。指先で持ち上げた瞬間の、予想を裏切る軽さ。

空を飛ぶために、速く走るために生まれた素材が、いま眉の上に一本の稜線として置かれている。
DUN-LC021 GRS。静かに精悍な、大人の男性のための一本です。

ブランド:dun(ドゥアン)LUXURY COLLECTION
掲載品番:DUN-LC021
カラー:GRS(Gray Shirring)
サイズ:55□16-141
素材:コンポジットカーボン/チタン/ゴムメタル
参考小売価格:110,000円(税別)
日本製(鯖江)