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未来を変えるのは、リスペクト。 -夏目漱石が問いかけた「我執」と、変化の時代に大切なこと-

-respect-love-life-
私たちが日々、出会い、様々な形で関わる多くの人やモノたち、
それらひとつひとつに、尊敬と愛情を持って接すること。

当社のスローガンであり、目指すべきところです。

AIの進化やデジタル化、価値観の多様化など、大きな変革期を迎えている今、
そのような変化に対応しつつ、
変わらずに守るべきスローガンを胸に日々仕事をしています。

当社のスローガンを見つめ直すとき、
私がいつも思い起こすのが……夏目漱石です。

夏目漱石の胸像(新宿区早稲田 漱石公園)

2026年は、夏目漱石が亡くなって110年。
文明開化という、明治維新以降の日本は急速な近代化を進め、
西洋の文化や技術を積極的に取り入れ、
人々の価値観や生き方が大きく揺れ動いた時代を生きた夏目漱石。

夏目漱石は、変化そのものを否定したのではありません。
むしろ、新しい時代を受け入れながらも、
「人として何を大切にすべきか」を、作品を通して問い続けました。

代表作『こころ』をはじめ、多くの作品で描かれているのが、
「我執(がしゅう)」というテーマです。

「我執」とは、自分の利益や考え、自分の権利ばかりに心が向き、
周囲への思いやりや責任を見失ってしまうこと。
(現代で言えば「エゴイズム(利己主義)」という言葉に近い考え方です)

夏目漱石は、そのようなエゴイズムが人と人との信頼を壊し、
やがて自分自身をも孤立させてしまうことを描きました。
100年以上前に書かれた作品ですが、その問いは、
当社のスローガン-respect-love-life-
と通じるものがあるのではないかとおもうのです。

私たちの仕事も、一人では決して成り立ちません。
メガネがお客様のもとへ届くまでには、取引先、営業、受注、物流、経理など、
多くの人がそれぞれの役割を担っています。
表に見える仕事だけでなく、見えないところで会社を支える仕事があるからこそ、
お客様へ価値を届けることができます。
だからこそ必要なのは、互いの仕事への-リスペクト-です。

経営の神様と称される松下幸之助氏は、
『感謝の心が人を育て、組織を育てる』と説きました。

姜尚中氏は著作「悩む力」にて、
『仕事は「他者からのアテンション」そして「他者へのアテンション」である。
やりがいとか夢の実現といったものは次の段階の話です』とありました。
(アテンション:ねぎらいのまなざしを向けること)

私たちには働く権利があります。
しかし、その権利は仲間の支えがあってこそ成り立っています。

だからこそ、自分が支えられたときには、今度は自分が誰かを支える。
そうした当たり前の積み重ねが、職場の信頼を育み、より良い組織をつくります。
反対に、自分の立場や利益だけを優先し、周囲への配慮や感謝を忘れてしまえば、
組織の力は少しずつ失われていきます。

変化の激しい時代だからこそ、
新しい技術や価値観を柔軟に受け入れることは欠かせません。
しかし、時代がどれほど変わっても、変えてはならないものがあります。

それは、仲間を尊重する心。
支えてくれる人への感謝。
そして、お客様の期待に誠実に応えようとする姿勢です。

夏目漱石が作品を通して伝えようとしたのは、
「時代は変わっても、人として大切なものは変わらない」
ということだったのかもしれません。

メガネは視界をクリアにします。
企業もまた、正しい価値観というレンズを通して未来を見つめることで、
進むべき道がより明確になるのではないでしょうか。

私たちはこれからも、自己の利益(我執)だけではなく、
人を尊重し、変化を恐れずに挑戦を続けながら、お客様、取引先、
そして仕事仲間から信頼される企業を目指してまいります。

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