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第2話 単位の話

今回の福島原発事故で頻繁に聞くようになった「毎時シーベルト」。普段の生活にはなじみのない単位だと思います。早速ウィキペデアで調べてみると、「呼称は放射線防護の研究で功績のあったロルフ・マキシミリアン・シーベルトにちなむ。シーベルトが被曝の総量を表すのに対し、毎時シーベルトは、被曝の強さを表す。1毎時シーベルトは、1時間で1シーベルトの被曝量を受けることに相当する強さ。1 Sv = 1,000 mSv (ミリシーベルト) = 1,000,000 μSv (マイクロシーベルト)」とのこと。距離=加速度×時間を思い出させます。では1mSvとはどのくらいの「大きさ」かというと、「一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度」、1Svとなると「急性放射線障害。悪心 (吐き気)。水晶体混濁」、2Svだと「5%の致死」だそうです。ちなみに東京ニューヨーク往復搭乗で0.2mSv、1日1.5箱タバコの喫煙者は年間13から60mSv。福島原発の緊急作業者に限って適用されている被曝線量上限は250mSv。(昨日、福島原発でこれ以上被ばくした関係者がいることが公表されました) 日頃使わない、知らない単位は相当あるものと考えられます。またウィキペデアで「単位」を見てみると、「・・・約束ごとなので、同じ種類の量を表すのにも、社会や国により、また歴史的にも異なる多数の単位がある。」例えば「尺」ですが、東アジアで広く使われていますが、日本では明治に1尺=(10/33)メートル(約30.3cm)に定め、中国では、1尺=(1/3)メートル(約33.3cm)だそうです。同じ字の長さの単位であるにもかかわらず、違いがあり、「約束ごと」なのです。10進法を基にした「国際単位系」が作られたのは実はそう昔のことではありません。1791年、フランスの議員が北極点から赤道の1000分の1を「1メートル」(実際はかなり誤差があるそうです)提案、翌年決議されましたが、もう既に様々な単位が氾濫、1837年公文書にメートル以外使用した場合は罰金を科すことでやっと普及することになります。各国でも悩みは同じで、1875年、各国が導入に協力・努力するという「メートル条約」が締結。日本は1891年、尺貫法と併用で導入されました。でもご存じの通りヤード法を使用する国もあります。

国際単位とはいえ、普段使わない単位がいろいろとあり、特に目に見えない「量」に対する単位は多くあります。また、普段の生活に使うであろう単位は世界中の国々において、子供のころから教育し、「約束ごと」を統一しておかないと単位としての意味が無いのです。機内アナウンスで、「只今○○フィートを飛行中です」と言われても、ピンとこない。これはフィートという「イメージ」がわかないからです。1フィートは0.3048 メートル、1ヤード=3フィートと言われれば何となくわかります。

人間の目に見える可視光線の波長単位、ナノメートル(nanometre、記号nm)は、国際単位系の長さの単位で、10-9乗メートル=10億分の1メートル。太陽の光にはいろいろな波長が含まれていますが、約400nm以下の赤外線、約700nm以上の紫外線は私たち人間には見えません。「カラー」で物が見られる、色覚がある動物は、わかっているところではミツバチなどです。

話を単位へ戻しましょう。「単位」の起源を探れば自然科学にたどり着くのだと思います。そしてもっと言えば、宇宙から見た「国際単位」は、「地球という星」だけの「約束ごと」だということです。光は真空上で秒速約30万キロ、地球を約7周半と言われる速さで、1年間進む距離が1光年。距離で言うと9 460 730 472 580 800 m(ウィキペディア)。「今1光年の星を見ているとすると、1年前の光を見ていることになる、いま実際にその星があるかどうかはわからない」と子供のころ初めて聞いた時、驚いた思い出はみなさんあると思います。そして、宇宙では「光は直進する」というわけではなく、重量が大きい物体や星があると、光さえも歪めてしまうのです。「1919年、皆既日蝕を利用して、太陽のすぐそばを通過する星の光が、一般相対性理論の予言通りに通常の時よりもずれて見えることが観測され、時空の歪みが存在することが実証された。(ウィキペディア)」。先週末、たまたま見ていた番組のブラックホールの話からですと、中心には超重量ガスでその引き付ける力は光速以上と推定され、光でさえも外に出られない世界なのだそうです。

 

宇宙に、共存できるような「絶対単位」は、どこかにあるのでしょうか。

 

金塚 裕

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