いよいよサッカーの祭典であるFIFAワールドカップが開幕する。史上初となるアメリカ・カナダ・メキシコの3か国共催、そして48か国が参加する最大規模の大会となる。
日本代表は1998年フランス大会から8大会連続の出場となる。それはすごいことなのではないか…。先日、仕事中に流しているFMでジョン・カビラさんが1998年を邂逅していた。ワールドカップに出るのが夢だった日本代表。出場するという夢を実現し、勝利することが夢だったころだ。対戦国のアルゼンチン料理屋の店長に「夢は寝ているときに見るものだ」と笑いながら言われたことを…。今は、優勝するという不可能ではない夢をみられるようになっている。今大会、本当に楽しみだ。
初めてワールドカップというものを認識したのは86年のメキシコ大会だった。しかし情報は本当に少なくテレビの放映を見た記憶しかない。次の90年イタリア大会はよく覚えている。私はサッカー部に所属しており、同級生のメンバーでどの国が勝つかを当てようという小さな勝負をした。私はなぜかイタリア指名した。開催国であることからだったのかもしれないが、特に好きな選手がいたわけでもなかった。優勝はできなかったがそれ以来イタリアファンである。また、優勝国予想の際に同級生の一人が「日本」を指名した。出場もしていないのに…。私たちの部活のレベルがそのくらいであったのだが、世間的にも高くはなかったと思っている。しかし、今なら胸を張って彼は言えるだろう。
98年のフランス大会では私は現地にいた。初めて就職した会社をこの大会を観るためという言い訳をつけて退職して少し長期でフランス大会を楽しんでいた。今となっては良い思い出である。サッカーを観に行っていたので試合が無い日などは「暇」である。暇つぶしとして、興味は多くはもっていなかったが、曜日だったか時間だったかで無料で入場できる時もあり、美術館巡りをしてみた。その中でもオルセー美術館に行ったことは私のその後の人生を豊かにしてくれた出会いであった。オルセー美術館で出会ったゴッホの作品。一枚の絵の前で立ち尽くす感動。力強い筆致。激しく渦巻く空。鮮烈な黄色。静止画でありながら、まるで動いているような躍動を感じた。とりこになった。
ゴッホはアルルというフランス南部の街でいくつか有名な絵画を描いている。その地を見てみたくなった。滞在の目的のフランスワールドカップはフランス各地で行われる。パリは物価も宿代も高く居続けられない。地図をみながら南部のニームという街を拠点にした。ニームとアルルは近いこともニームを選んだ理由だった。アルルを訪れ、有名な「夜のカフェテラス」という絵画のモデルとなったカフェなどに行ってみた。静かな街だったが、このカフェがある広場のみにぎわっていた。「夜のカフェテラス」はオルセー美術館で観た作品ではなかったが、私の中で一番好きな作品となった。その「夜のカフェテラス」がいま日本に来ている。しかも会社からすぐ近くの上野の森美術館。初めてゴッホの作品を観てから四半世紀以上経過しているが今回はどのような感動を体験できるのか楽しみだ。
ゴッホは生前ほとんど評価されなかった。しかし、現在では世界中から人々が彼の作品を見るために集まる。成功が約束されていなくても描き続けた。理解されなくても信じ続けた。私は、ゴッホは「挑戦者の象徴」だと勝手に思っている。
スポーツも芸術も、人の心を動かすという点では同じなのかとおもう。どちらも人生を少し豊かにしてくれる。

ゴッホの絵画からインスピレーションを受けたわけではないが、今月発表されるドラジェの新型は今までにないカラフルな色遣いのものとなっている。「GOUTTE」はフランス語で「雫」を意味する。朝の始まりを意味するAUBEと、その雫の熟成を意味するPERLANTの2モデル。「ORDERLY」は線を整える、光を整える、日常を整える「線」がコンセプト。POISEとGRACEの2モデル。今週にサンプルが届く予定である。詳細はまた今度紹介させていただきます。







